約7年ぶりの帰還

12月 31st, 2020

放置するにもほどがありますが、とうとう7年近く経過してしまいました。その間に私は中小企業診断士の資格を取得し、転職をしました。
以前のようにガジェットを買うことは少なくなりましたが、その分、興味の幅が広がったかも知れません。
大晦日に宣言するのも変ですが、思うところを書いてみようと思います。
今後ともよろしくお願いします。

新年のご挨拶

1月 4th, 2014

およそ2年ぶりとなる更新です。

子供が生まれたり、本業におわれたりしているうちに更新を怠り、一時期は自分のドメイン名すら失うという失態をしておりました。

ようやく少し落ち着いてきましたので、更新を始めようかと思います。Nokiaの端末部門がMicrosoft社に買収されるとか、5年前には冗談にしか聞こえなかったでしょうね。本当に変化の激しい業界です。その分、見ている分には飽きなくてよいのですが。

最近は普通の人が使うようなスマフォ、たとえばイーモバイルのNexus 5くらいしか使っていないので、あまりネタになるかどうかわかりませんが、ぼちぼち書いていくつもりです。

関係各所の皆様、今年もお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

ソニーの電子書籍リーダーって結構使えるじゃん

2月 13th, 2011

昨日のNokiaネタが重かったので、今日は軽いネタです。

昨年発売されたソニーの電子書籍リーダー”Reader” (ってそのまんまやん!)は、意外に使えてます。いまどき通信機能は内蔵してないし、書籍の購入から転送までまどろっこしいし。色々不満はあるのですが、ただ1点、私は評価してますよ。

それは、ReaderStore (Webサイト)に新しめの書籍をちゃんとこまめに追加していること。最近では2月10日に132冊追加されています。また「全貌ウィキリークス」なんかは1ヶ月限定の特別価格提供をするなど、売る努力も見えます。

電子書籍で重要な点って、やはり売れる本を用意することでしょう。とはいえ、現時点で出版社や著者にそれほど理解されているとはいえない電子化を、地道に進めているということはもう少し評価してあげてもいいのではないでしょうか?
(無論、協力している出版社や著者の方々も評価してますよ)

あとは肝心の本屋というべき、ReaderStoreをもっと使いやすくしてほしいものです。Amazonと比べるのも嫌になるくらい、10年くらい前のWeb通販を思い起こさせるようなそっけなさです。新着書籍についてもジャンル分けして見せてほしいですし、購入履歴からお薦めの書籍の紹介くらいしてほしいものです。いまどきtwitter連動くらいしないでどうする。と、ないないつくしです。

気を緩めるとついつい辛口になってしまいますが、とにもかくにも現時点でまっとうに電子書籍を売ろうとしている点は、評価してあげてもいいのではないでしょうか、とフォローしてみた本日のエントリでした。

ちなみに、私はまだ6冊しか買っていません。いや6冊も、かな。他のReader買った人って、どのくらい書籍を買っているのだろうか?

Nokiaがついに燃えさかるプラットフォームから飛び降りた

2月 12th, 2011

Nokiaには嬉しいことも悲しいことも味わされた身として、今後の動向が気になっておりましたが、ついに決断が下りました。

詳しくはあちこちの記事を読んでいただいたほうがよろしいかと思いますので、ここでは割愛しますが、要はこれまでSmartphoneの主力OSとして使っていたSymbianから、MicrosoftのWindows Phone 7に移行するということ。さらに自社のサービスだったOviをMicrosoft社のサービスと統合(吸収)し、そちらを使うようになるということです。

感情としては容易に受け入れることができない部分がひっかかっていますが、市場を見る限りぎりぎり取り得る選択だったと思わざるを得ない、というところです。というか、もっと早く決断すべきだったのでしょう。とにかく選択肢がなさ過ぎです。

すべてはNokiaが市場の進化に全く追いつけなかったことが原因です。

twitter上でも話題になりましたが、エコシステムをどれだけ豊かにできるか、またどのエコシステムに参加するのか、が企業の明暗を分けます。ここでのエコシステムには、主にデバイスメーカー(Nokia)、アプリ開発者、サービス提供者が関わってきます。

大量に販売されるデバイスには、アプリ開発者やサービス提供者が集まる。そうしてアプリやサービスが集まると、対応したデバイスがより魅力的になる。これが続くとエコシステム全体の参加者が繁栄する、というのが基本的な流れです。

問題は、誰がどうやって流れを起こすのか、ということです。

Appleは魅力的なデバイスを送り出すことにより、まとまった規模の市場を囲い、開発者へのアプリ開発を促し、自社でアプリを流通する仕組みまで提供することで、この流れを加速できました。

Googleは無償OS、開発環境、および得意とするサービスをひっさげてデバイスメーカーをたらしこみ(良い意味で)、急速に2番手の地位を確保、数量シェアだけならいよいよ首位も狙えるようになりました。

両者に共通するのは、早いサイクルの改良です。特にGoogleのAndroidはデバイスメーカーから悲鳴がでるくらい、短期間でのバージョンアップを続けることで他と比べても「まあ、このくらいなら問題ないよな」と言われるくらいの完成度までもっていってしまいました。

Appleはデバイスそのものの商品サイクルは長いかわりに、OSそのものの改善を続けエンドユーザーに新機能や機能改善を提供し続けています。さらにはiPadという新しいカテゴリまで創出し、常にエンドユーザー、アプリ開発者およびサービス提供者の注目を集め続けてきました。

その間、Nokiaは何をやっていたのでしょうか。はい、ほとんど何もやれませんでしたね(ちょっと言い過ぎなのは理解してますが、結果として言われても仕方がないでしょう)。そして、Nokia自慢のSymbianプラットフォームは、この2〜3年で先進性もなく魅力の薄い、枯れたものとなってしまいました。

最初にiPhoneが発表されたとき、きっとNokiaにとっては小さなボヤ程度だったのでしょう。しかし対応が遅れるうちに重要な市場のほとんどをAppleとGoogleにとられ、Nokiaの業績そのものが、火災事故のおきた北海油田プラントのごとく炎上した状態になったのです。

現時点でNokiaに残された選択肢は、自社でがんばってMeeGoを開発するか、Googleと組むか、最後の白馬(悪魔?)のMicrosoftと組むしかありません。しかも残された時間がほとんどないことを考えると、自社でがんばるのは限界でした。

結果、Microsoftと組むことにきまりました。北海に飛び込んだわけです。

思いつくまま書いていたら、長文になった上にまとまらない、困ったことになりました。続きはまた明日にでも書きます。

世界の電子ブックリーダー調査報告書2011がでました

1月 26th, 2011

久しぶりの執筆活動報告です。

インプレスR&Dから1月25日に発売されました「世界の電子ブックリーダー調査報告書2011」は、主に藤原隆弘さんが電子ブックリーダー、電子書籍の配信方法、関連技術および海外の動向などを幅広くまとめたものです。

私が担当したのは巻末付録の「自炊によるコンテンツ作成と閲覧」です。2008年に発売されたMobile PRESS EXにて、雑誌のスキャンと電子ペーパーを使ったリーダーを紹介してから3年でここまで自炊が広まったことに驚きながら、新たに書き起こしました。

法人向けの資料なので値段が高いのですが、見合うだけの内容はあると思いますので、この業界に興味のある方はぜひともお買い求めください。

※2020年1月6日更新:amazon.co.jp での取り扱いが終了しましたので
リンクを削除しました、